Mathilde Febrer(マティルド・フェブレール)
ステファン・グラッペリ直系のヴァイオリニストといわれています。
7歳からクラシック・ヴァイオリンを始め、1980年代末にはパリやパリ近郊のコンセルヴァトワールで学びました。1997年にジャズ・ヴァイオリニストのピエール・ブランシャールと出会い、さらにステファン・グラッペリに連なるディディエ・ロックウッド*1の指導も受けて、ジャズを中心に様々なスタイル(ピチカートやバンジョーのようなリズミカルな音色、ジプシー風、クラシックの素養、火の出るようなヴィルチュオジテ=名人芸、勘所を心得たソロ)をこなすようになります。ミュゼットもスウィングもジャズも、あらゆる音楽を都会風にもトラッド風にもさまざまなスタイルで演奏。ルノー、アンリ・サルヴァドール、シャルル・アズナヴール、フランシス・カブレル、サンセヴリノ、トマ・デュトロン、マノー(文学的なラップとケルト音楽を融合させたバンド)など、ロマのミュージシャンとも多く共演しました。
「譜面を目で追うクラシック奏者と違って、彼らは耳と心で演奏する。『次の曲のキーは何?』と尋ねると、『まあまあお嬢ちゃん、そんなことはさておき』なんていわれます」アルメニア系のシャルル・アズナブールや、カリブの血を引くアンリ・サルバドールといった大御所とも共演してきました。アルバム「フレンチ・カフェ・ミュージック」では、日本人が思い描く“古き良き巴里(パリ)”そのままの響きを聞かせるミュゼットアコーディオンの巨匠ダニエル・コランと共演し、軽やかな掛け合いで楽しげにスイングしています。
フレンチ・カフェ・ミュージック~ギュス・ヴィズール&トニー・ミュレナ作品集~
- アーティスト: ダニエル・コラン&マティルド・フェブレール
- 出版社/メーカー: リスペクトレコード
- 発売日: 2016/03/30
- メディア: CD
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*1:ジプシーバイオリンの名匠ステファン・グラッペリの弟子。