欲しいものが、欲しいね。

植草甚一さんほど尊敬すべき人物はいないなァ。まねてもなれる存在ではないよね。

生きているジャズ史

評論家の坪内祐三さんが週刊文春に連載中の「文庫本を狙え」(2016.10.20号)でジャズを取り上げています。

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坪内さんはジャズと落語とミステリーには興味はないといいながらも、ジャズと落語に関する本を読むのは好きなのだそうです。「自分がジャズを苦手な理由は何か」そのわけが本書「生きているジャズ史」の巻末にある解説(菊池成孔)を読んでわかったそうです。

「60年代に左翼運動とともにフリー・ジャズを原体験的に経験し、ジャズ喫茶通いをしながらジャズを学び、ジャズ評論家になった者共、つまり「団塊以降」の言葉を一文字も信用する必要はない」


 

本書を巡る評価の基準は明快です。大正17年、17歳の時にビリー・ホリディに出会い、テディ・ウィルソンの三秒半の演奏に魅了され、ベニー・グッドマンに出会う。ジャズとの出会いには理屈はありません。

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