欲しいものが、欲しいね。

植草甚一さんほど尊敬すべき人物はいないなァ。まねてもなれる存在ではないよね。

生きているジャズ史

評論家の坪内祐三さんが週刊文春に連載中の「文庫本を狙え」(2016.10.20号)でジャズを取り上げています。

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坪内さんはジャズと落語とミステリーには興味はないといいながらも、ジャズと落語に関する本を読むのは好きなのだそうです。「自分がジャズを苦手な理由は何か」そのわけが本書「生きているジャズ史」の巻末にある解説(菊池成孔)を読んでわかったそうです。

「60年代に左翼運動とともにフリー・ジャズを原体験的に経験し、ジャズ喫茶通いをしながらジャズを学び、ジャズ評論家になった者共、つまり「団塊以降」の言葉を一文字も信用する必要はない」

本書を巡る評価の基準は明快です。大正17年、17歳の時にビリー・ホリディに出会い、テディ・ウィルソンの三秒半の演奏に魅了され、ベニー・グッドマンに出会う。ジャズとの出会いには理屈はありません。

Study In Brown

Clifford Brown & Max Roach Quintet(クリフォード・ブラウンマックス・ローチ

「Study In Brown」

Study in Brown

Study in Brown

 

音楽性はもとより最強の演奏技術を伴う二人が率いた双頭クインテットによる決定的名作。冒頭の「チェロキー」に始まる天才ブラウニーの超絶プレイが圧倒的。ローチが繰り出すしなやかなリズムに乗って閃きに富んだブリリアントなアドリブを展開していく。 嗚呼、このハードバップの格好良さ 。

 

1. Cherokee
2. Jacqui
3. Swingin’
4. Land’s End
5. George’s Dilemma
6. Sandu
7. Gerkin for Perkin
8. If I Love Again
9. Take the “A” Train


クリフォード・ブラウン (tp)
ハロルド・ランド (ts)
リッチー・パウエル (p)
ジョージ・モロウ (b)
マックス・ローチ (ds)
録音:1955年

 

Cool Struttin'

Sonny Clarkソニー・クラーク

「Cool Struttin'」

Cool Struttin

Cool Struttin

 

疾走感や熱狂だけがハード・バップでないことを知らせてくれます。 日本のジャズ喫茶史上最も多くプレイされたアルバムの一枚であり、最も人気の高い作品です。管楽器の親しみやすいテーマから始まって、独特のブルージーなピアノ・タッチが続く。有名な「足ジャケ」がピッタリくるちょっと気取ったサウンド。マクリーンの冴え渡る「ブルーマイナー」もいい。

 

01. Cool Struttin'
02. Blue Minor
03. Sippin' At Bell's
04. Deep Night
05. Royal Flush (Bonus Track)
06. Lover (Bonus Track) 

A Night At Birdland Vol. 2

Art Blakey(アート・ブレイキー

「A Night At Birdland Vol. 2」

A Night At Birdland, Vol.2

A Night At Birdland, Vol.2

 

ハードバップ史上に残る革新的な1日(1954年2月21日)を録音したアルバムの第2弾。トランペットのクリフォード・ブラウンは、「Wee-Dot」とエネルギッシュな編曲のスタンダード・ナンバー「The Way You Look Tonight」を通して、確信に満ちた演奏を聴かせてくれる。アルト・サックスのルー・ドナルドソンは、優しいアレンジの「If I Had You」で、この曲の繊細な本質を乱すことなく、せわしない音に軽いリズムをつけている。そして、“スウィート・パパ・ルー”という呼び名を勝ちとるとともに、バードからの強い影響を明かしている。

 

1 Wee-Dot 7:16
2 If I Had You 3:30
3 Quicklsliver (Alternative Take) 8:45
4 Now's the Time 9:00
5 Confirmation 9:10
6 The Way You Look Tonight 10:14
7 Lou's Blues 4:00



Manhattan Jazz Quintet

Manhattan Jazz Quintet(マンハッタン・ジャズ・クインテット

「Manhattan Jazz Quintet」

MANHATTAN JAZZ QUINTET

MANHATTAN JAZZ QUINTET

 

≪デビット・マシューズ プロ音楽家50周年記念≫。1997年までにリリースされたMJQ、MJOのオリジナル・アルバムを2015年最新リマスタリングにて再発売。本作は、ピアニスト、デビッド・マシューズ在籍のグループ、マンハッタン・ジャズ・クインテットのデビュー・アルバム。なぜ、Jazzではないと言われてしまうのでしょうか?

グループができた当初から賛否両論*1ありました。4ビートジャズの新しいサウンドで、他に与えた影響は大きいのではないかと思います。また、最初の2枚で20万枚も売上げ、セールスに貢献することで、ジャズの裾野を広げたことも事実です。 

 

1. サマータイム
2. ロザリオ
3. マイルストーン
4. マイ・フェイバリット・シングス
5. エアジン
6. サマー・ワルツ

 

 

*1:長年ジャズに関わってきた人物にとって、MJQのような伝統的な即興演奏のようでいて実は全て計算ずくの演奏は「ジャズでは無い」ということになるのです。

Giant Steps

John Coltraneジョン・コルトレーン

「Giant Steps」 

Giant Steps

Giant Steps

 

コルトレーンは自己中心的であったことを証明したようなアルバムです。凝るトレーンが作曲した「Giant Steps」は転調が多い難解な曲です。

しかもそれをすさまじい速度で演奏しなくてはなりません。密かに練習を積み重ねたコルトレーンは、録音の当日、初見のメンバーに楽譜を手渡し演奏を始めたと思われます。

メンパーはトミー・フラナガンポール・チェンバースアート・テイラー。ピアノのフラナガンは途中でコルトレーンについて行けなくなります。かくしてコルトレーンだけ目立つナンバーが完成したのだそうです。

コルトレーンが真のコルトレーンとして世に認められることになった、アトランティック第1作目にして金字塔。コードを細分化してウネウネウネウネとソロが切れ目なく続く空前絶後の「シーツ・オヴ・サウンド」はここから始まった!しかも全曲オリジナルで、その大半が現在ではスタンダード化しているのも凄い。

 

1. Giant Steps
2. Cousin Mary
3. Countdown
4. Spiral
5. Syeeda's Song Flute
6. Naima
7. Mr. P.C.
8. Giant Steps
9. Naima
10. Cousin Mary
11. Countdown
12. Syeeda's Song Flute 

Mr. Gone

Weather Report(ウェザー・リポート

「Mr. Gone」 

Mr Gone

Mr Gone

 

ザヴィヌルのシンセサイザーにジャコのベースを軸としたサウンド。ウェザー・リポートの9枚目のアルバム。1978年発表。トニー・ウィリアムススティーヴ・ガッドらを起用している。ジャズ専門のダウン・ビート誌から星1つの評価を受けたことでも知られています。ドラマー探しに苦労していた時期であり曲によってドラマーが異なっています。ジョー・ザヴィヌルのシンセを前面に出しスペイシーかつディープなサウンドを指向したアルバム。「YOUNG AND FINE」(ザビヌル作)「PUNK JAZZ」(ジャコ作)は名曲。

 

www.youtube.com

 

THE PURSUIT OF THE WOMAN WITH THE FEATHERED HAT
RIVER PEOPLE
YOUNG AND FINE
THE ELDERS
MR. GONE
PUNK JAZZ
PINOCCHIO
,AND THEN