欲しいものが、欲しいね。

植草甚一さんほど尊敬すべき人物はいないなァ。まねてもなれる存在ではないよね。

Return To Forever

Chick Coreaチック・コリア

「Return To Forever」

Return to Forever

Return to Forever

 

 1970年代もっともセンセーショナルな話題を呼んだジャズアルバムです。 「カモメのチック・コリア」と呼ばれています。1972年にECMレーベルから発売されたときの反響は実に大変なものだったそうです。(その頃JAZZに興味がなかったのです)ジャズ界が「Return To Forever」一色に染まってしまったほどだったそうです。

なぜか?当時はフリージャズ。つまり旋律もなければリズムも不規則というジャズがもてはやされ、焦点が定まらない時代だったといわれています。夜の音楽であり、たとえて言うなら「お経」のようなJAZZですね。そこに忽然と現れたのが、誰でも気軽にメロディーを口ずさめる「カモメのチック」だったわけです。

このアルバムは当然古いジャズファンから怒りにも似たひんしゅくを買います。「これはジャズではない、耳に心地の良過ぎるお子様ランチだ。ジャズの如き芸術はそれを理解できる一部の人間のための崇高なもので一般大衆が好むものではない」

批評とは裏腹にアルバムは売れに売れ、50年代から60年代のジャズブーム、さらにはジャズ〜フュージョンのサウンド的な指標となっていったと言われています。

フェンダー・ローズの柔らかなサウンドが引き立つラテン〜ブラジル風味のクロスオーヴァー・サウンドは今聴いても古びない親しみがあります。フローラ・プリム、アイアートも参加しています。

 

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1. Return To Forever
2. Crystal Silence
3. What Game Shall We Play Today

4. Sometime Ago-La Fiesta