欲しいものが、欲しいね。

植草甚一さんほど尊敬すべき人物はいないなァ。まねてもなれる存在ではないよね。

新しい自分に出会いに行こう

ジャズは、自分のライフスタイルの中にうまく取り入れることで、生活をより豊かにしてくれます。

音楽産業の伸び悩みを耳にします。WEBやライブなどを通じて活動する人たちは数知れず、すごい量の音源が市場に出ています。しかしポップス系の情報に比べ、私の好きなジャズ系の情報はあまり伝わってきません。

楽曲の発信源は海の向こうにある場合が多いこともあるのかもしれません。受け身でいると新しい音楽に触れる機会は少ないのが実情です。ですから、新しい出会いは自ら探さねばなりません。検索ワードで知りたいことが瞬時に探せる文字情報と違い、音楽は耳で一通り聴きながら時間をかけて探さなければなりません。

一つのアルバムを足がかりに、視聴と検索を繰り返すことの繰り返しです。誰も踏み入れたことのない土地ほど目印も手がかりも見つからないので苦労しますが、丹念に調べると意外な発見があります。

特に輸入盤は宝物の宝庫だと思います。一体感が生命線のジャズは外れくじがあまりないような気がします。

ですから自分の好みとは違うなと感じていても、ジャズに限って言うと「気がつけば探していたものではなくまったく違う作品に心打たれた」という経験に出会うこともあります。

ジャズとはマイルス・デイビスがそう呼ばれるのを嫌がった音楽であると言う話を聴いたことがあります。演奏者や楽器の編成により、さらには時間により曲が変化していく自由な音楽だということを言いたかったのかもしれません。

情報が入りにくいインディーズやヨーロッパのジャズなどを探していくと、自分の耳で聞き、自分の心の琴線に触れる自由な音楽に出会うことがあります。そのとき感じた驚きや感動は、新たな自分を発見する喜びにもつながるように思います。

ぜひみなさんも、誰も聴いたことのない世界に旅に出て欲しいと思います。

未知との音楽に巡り会い自分を変える。ジャズの魅力は無限の力にあるように思います。