欲しいものが、欲しいね。

植草甚一さんほど尊敬すべき人物はいないなァ。まねてもなれる存在ではないよね。

Bag's Groove

Miles Davis(マイルス・ディビス)

「Bag's Groove」 

マイルスとモンクの『クリスマス・ケンカ・セッション』を収録した作品。
話はこうだ。54年12月24日のクリスマス・イヴに、マイルスはプレスティッジに4曲録音した。メンバーはミルト・ジャクソンセロニアス・モンクパーシー・ヒースケニー・クラークで、マイルスとモンクは初共演だった。そのセッションでマイルスはモンクに対し、マイルスがソロを吹いているとき、バックでピアノを弾かないよう指示した。この時の演奏は本作と『マイルス・ディヴィス&ザ・モダンジャイアンツ』に分散収録されているが、確かにモンクはマイルスのソロのときは弾いていない(本作ではタイトル曲)。これが面白おかしく伝わって、一触即発の険悪なムードの中で録音が行なわれたと長い間信じられてきたが、実は音楽上の理由でマイルスがそうしただけのことで、別にケンカしたわけではなかったようだ。
そうしたエピソードを生んだ、ハード・バップ初期の名作。<4>ではトレードマークともいえる、マイルスの絶妙なミュート・プレイが聴ける。

 

1. バグス・グルーヴ(テイク1)
2. バグス・グルーヴ(テイク2)
3. エアジン
4. オレオ
5. バット・ノット・フォーミー(テイク2)
6. ドキシー
7. バット・ノット・フォーミー(テイク1)