欲しいものが、欲しいね。

植草甚一さんほど尊敬すべき人物はいないなァ。まねてもなれる存在ではないよね。

Pithecanthropus Erectus 直立猿人

 Charles Mingusチャールズ・ミンガス

「Pithecanthropus Erectus」 直立猿人

直立猿人

直立猿人

 

ハード・バップの一般的な形式を越えた、個性的で革新的なサウンド。黒人としての意識の高揚と怒りが、最高の芸術表現となって示されたモダン・ジャズ歴史的名盤。

猿からヒトへの進化の過程を、一流の皮肉とユーモアに満ちたミュージカル・ドラマに仕上げたアルバム。後半のアルトとテナーの情感の高まっていく先鋭なソロは、後の前衛ジャズのフリーフォームにも通じる新しさがある。「霧深き日」は、ガーシュインの有名なスタンダードですが、擬音的効果を交えた自由な演奏法がいかにもミンガス流です。M3はジャッキー・マクレーンのアルト・ソロをフィーチュアーしたバラッド。M4は14分にも及ぶ大作で、ソロイストに対してより大きな自由をもたらすべく曲構造を設定したところにミンガスの作曲の才能が光ります。

 

1. Pithecanthropus Erectus
2. A Foggy Day

3. Profile Of Jackie
4. Love Chant

 

チャールズ・ミンガス (b)ジャッキー・マクリーン (as) J.R. モンテローズ (ts 4抜ける) マル・ウォルドロン (p) ウィリー・ジョーンズ (ds)
録音:1956年1月30日ニューヨーク