欲しいものが、欲しいね。

植草甚一さんほど尊敬すべき人物はいないなァ。まねてもなれる存在ではないよね。

ジャズCDランキング

ジャズ売り上げ(1月28日現在)です。

※ チャート提供:TOWER RECORDS 新宿店 (集計期間:2016/04/04 ~ 2016/04/10) 

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モダンジャズを代表するピアニスト、ビル・エヴァンスがドイツのMPSスタジオで録音したものの、契約の関係でお蔵入りしたまま、存在さえ知られていなかった音源が発掘され世界を驚かせました。このアルバムが発売と同時にチャートインしました。

録音は1968年6月20日です。この日はモントルー・ジャズ祭に出演した5日後にあたります。「モントルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス*1と同メンバー、エディ・ゴメス(b)ジャック・デジョネット(ds)による録音です。このトリオは活動期間が6ヵ月しかなく、モントルーの音源が唯一の公式録音ですので発掘された名盤といっても過言ではありません。

発掘者は、Resonanceレーベルで数々の話題盤を世に送り出しているゼヴ・フェルドマン。マニアで知られるフェルドマンですらこの音源の情報を聞いたときは、腰を抜かすような衝撃だったとのこと。当時のエヴァンスはVerveと契約があったため発売の権利を得ることができず、そのままお蔵入りしてしまったという幻の音源。そもそも、エヴァンスは生涯通して、スタジオ録音自体も決して多くないアーティスト。モントルーでの情熱に満ちたライヴの後に3人でスタジオに入っていた、という事実だけでもジャズ・ファンの心をくすぐる、エヴァンスの歴史を書きかえる大発見です。

1.「サム・アザー・タイム:ザ・ロスト・セッション・フロム・ザ・ブラック・フォレスト」ビル・エヴァンス

2.「ギター・イズ・ビューティフル KW45」渡辺香津美

3.「The Best of Blue Note」VA

4.「SPARK」上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト feat.アンソニー・ジャクソン&サイモン・フィリップス

5.「3〓→B」The Choppers Revolution*2

6.「Beautiful Jazz Piano」VA

7.「エミリーズ・D+エヴォルーション」エスペランサ*3

8.「Music From The Films Of Woody Allen」VA

9.「Miles Ahead」Miles Davis 

10.「UMO JAZZ ORCHESTRA WITH MICHAEL BRECKER LIVE IN HELSINKI 1995」UMO JAZZ ORCHESTRA WITH MICHAEL BRECKER

 

5位に入ったチョパレボに関心が集まります。

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*1:エヴァンスの数ある作品の中でも人気が高く、〈グラミー賞〉の“最優秀ソロイスト”を受賞した、ジャズ史上の名盤

*2:鳴瀬喜博IKUO、村田隆行という3人のベーシストが“チョッパー”というキーワードのもとに集い結成した前代未聞のトリプル・ベース・ユニット、“チョパレボ”

*3:彗星のごとく現れたデビューから早8年。天才ジャズ・ベーシスト&ヴォーカリストの2016年作品は、夢に着想を得たコンセプチュアルな一枚。ギターやドラムスを従えただけのシンプルな編成で濃密な音楽を作り上げる。