欲しいものが、欲しいね。

植草甚一さんほど尊敬すべき人物はいないなァ。まねてもなれる存在ではないよね。

Velvet Portraits

Terrace Martin(テラス・マーティン)

「Velvet Portraits」 

Velvet Portraits [日本語解説・帯付]

Velvet Portraits [日本語解説・帯付]

 

テラス・マーティン*1*2のリーダーアルバムです。

カマシ・ワシントンを迎えたジャズテイストの楽曲M12 "Think of You"、ダニー・ハサウェイが1974年に発表した“Recorded Live at Newport In New York"を引用したM2、トライヴ・コールド・クエストにインスパイアされたsaretaM9"Tribe Called West"などどの曲も素晴らしい仕上がりの作品になりました。

 

 

1. Velvet Portraits
2. Valdez off Crenshaw
3. Push
4. With You
5. 5 Curly Martin
6. Never Enough
7. Turkey Taco
8. Patiently Waiting*3
9. Tribe Called West
10. Oakland
11. Bromali
12. Think Of You*4
13. Reverse
14. Mortal Man*5

*1:ロス案ジェルスを拠点に活躍しているプロデューサー。ケンドリック・ラマーが発表したグラミー受賞作『To Pimp A Butterfly』に大きく関わったことで知られる

*2:ジャズ・ドラマーの父カーリー・マーティン(Ernest “Curly” Martinez)とゴスペル・シンガーの母親のもとに生まれ、名付け親もサックス奏者ということもあってジャズ・サックス奏者の道を進み、名ジャズ・ドラマー、ビリー・ヒギンズ(Billy Higgins)の晩年期に彼のバンドに参加、また1998年の〈Soul Train Music Awards〉にパフ・ダディ(当時)のバンド・メンバーとして演奏するなど若い頃から活躍。幼少期からヒップホップに触れていたが、ベテラン・プロデューサー/鍵盤奏者のケネス・クラウチ(Kenneth Crouch)との出会いもあって、ロサンジェルスを拠点にヒップホップ・プロデューサーとしての活動をスタートさせる。近所に住んでいたバトルキャット(Battlecat)を通じてコラプトと知り合い、西海岸ヒップホップへとより傾倒していき、2004年には213『The Hard Way』収録の“Joysticc”をプロデュース。以降、ウォーレン・G(Warren G)『In The Mid-Nite Hour』、スヌープのコンピレーション『Bigg Snoop Dogg Presents…Welcome To Tha Chuuch: Da Album』や『Snoop Dogg Presents The Big Squeeze』、スヌープの『Tha Blue Carpet Treatment』や『Ego Trippin’』などにプロデューサーとして参加するなど頭角を表し、スヌープ作品には欠かせない存在となっている。

*3:ゴスペル/R&Bシンガーのアンクル・チャック(Charles “Uncle Chucc” Hamilton)に伝説的な女性グループ、エモーションズ(The Emotions)が参加したサザン・ソウル調のナンバー

*4:カマシ・ワシントン(Kamasi Washington)らを迎えたジャジーなナンバー

*5:ケンドリック・ラマー『To Pimp A Butterfly』の最後に収録された“Mortal Man”のカバーも収録されているようだ。ケンドリックのオリジナル・バージョンは、ネルソン・マンデラ元南ア大統領やキング牧師、マルコム・Xなどの故人に触れた楽曲の後にポエトリー・リーディングが始まり、トゥパック(Tupac)との擬似インタビューのような形になる12分超の大作。