欲しいものが、欲しいね。

植草甚一さんほど尊敬すべき人物はいないなァ。まねてもなれる存在ではないよね。

ブートレグをさらに詳しく

ブートレグとは海賊盤のことを指すようです。ライブ収録や放送同録、スタジオ録音したものの発表されなかった音源などを使って制作したCDや、CD-Rに焼いて販売されたものを指します。海賊版と聞くと、大陸などで大量に作られているものと思っていましたが、本書によると国内でも半ば堂々と流通しているようで、ビックリしました。

法律上は厳密に言えば「限りなく黒に近いグレー」な商品です。著作権について考えるとリスキーなものと思いますが、海外のアーチストの楽曲に関してはノーガードというのにもまたまたビックリです。ウェブ上を探すと、本書が指摘したような販売形態を簡単に見つけることができました。

次に探し方に入りますが、まずはこれです。当然ですが、ブートは大手のレコード店などでは取り扱っていません。関東では西新宿の小滝橋通り周辺、関西では難波近辺に小さなお店が点在しています(特に西新宿の店の多さはダントツ)。あまりここで店名は言えないのですが、自分なりにターゲットのお店をいくつか絞るといいでしょう。お店によって特定のアーティストを専門的に扱っていたりするので、お店の特徴をつかむのです。これが意外と面倒なようで重要なこと。また、数軒回ると結構な価格差があることもしばしばなので侮れません。それから、中古盤を扱っているところには定期的に行った方がいいです。この方法でよく入手困難なタイトルが出てきたり、掘り出し物が見つかったりします(実際私も最近は中古品が大半です)。当然だけど、この方法なら実物が見れるのが一番いいですよね(笑)。

http://www.geocities.jp/ifeelfine_22/b4contents/howtobuy.html

たぶんマニアの間では周知の事実なのでしょうが、大きく騒がれるたことを聞きません。ブートレグという商品が存在する背景には、消費者の要望に応えきれない業界の事情が隠されているようです。いびつな構造は消費者自身がよく知っているからでしょう。まっとうな話です。

客が離れる場合にはまず作る側、売る側に必ず大きな問題があるものだ。僕は商売人の息子であるからそのことは身にしみて知っている。ではその問題とは何なのかというと実に単純なことで、レコード会社が、客が買いたいと思うようなものを提供していないからなのだ。「わざわざ買わなくてもいいや」と思う程度のものしか出していないからなのだ。つまりブートレグに思いっきり負けているのである。

www.h7.dion.ne.jp

CDはコンテナと割り切って、音源はFLACにデジタル化しいる私などは、オーディオマニアなジャズ通から見ると”ゲス”にしか見えないかもしれませんが、自分の気持ちが高揚する音が聞ければコンテナなんてどうでもいいのではないかと思います。