欲しいものが、欲しいね。

植草甚一さんほど尊敬すべき人物はいないなァ。まねてもなれる存在ではないよね。

White Nights

Vladimir Shafranov(ウラジミール・シャフラノフ)

「White Nights」 

WHITE NIGHTS

WHITE NIGHTS

 

ピアノのリズムが粒になって降り注いでくるような爽快感。録音が素晴らしい。recofanで発掘(1,380円)。澤野工房001番という意味がわかるような気がします。

評論家寺島氏が90年代名盤の1枚として大きくとりあげられた、まさにピアノファン必聴のアルバムです。入荷即完売の伝説もあるシャフラノフの代表作。北欧らしい透明感と弾むようなスイング感が印象的です。

「Jazz Alliance」原盤のシャフラノフのアメリカ・デビュー作品。フィンランド在住のウラジミール・シャフラノフは、1983年、ニューヨークに移り、シダー・ウォルトンらの後援を受けて、着実にアメリカのミュージシャンとしての階段を昇っていた。
 そして、1990年1月4,5日に録音されたのがこの作品で、発売当時からピアノ・トリオ愛好家の間では知らぬ者のいないアルバムであった。いまは、北欧の小島に静かに暮すシャフラノフにとっては、輝かしいアメリカでの生活を象徴するアルバムで、冒頭の“Love Walked In”の出だしを聴いただけでこの作品のファンになったジャズ愛好家はあとを絶たない。ジョージ・ムラーツ(b)~アル・フォスター(ds)という、バッキングとソロの両方に優れた二人を従えてシャフラノフは気持ちよくスイングしている。
 軽やかにスイングするピアノの後ろで決してリズムを重くしない、二人が送り出す見事に抑制された伴奏に乗ってコロコロ転がる清々しいフレーズが流れるように紡ぎ出される。演奏スタイルはシェリー・マンの元で演奏し、今も西海岸で活躍するフランク・コレットを思い出させ、その小粋なプレイは一度聴いたら忘れられない。“I Remember Clifford”“Giant Steps”“Tin-Tin-Deo”“Django”“I Mean You”などピアノ・トリオ・ファンが「リファレンス」にする垂涎の作品14曲を収録した。澤野工房のピアノ・トリオ・シリーズで再発売された。
音質は劇的に改善されている。

 

Vladimir Shafranov (piano), George Mraz (bass), Al Foster (drums)

■ 曲目リスト:
1. Love Walked In
2. I Remember Clifford
3. Giant Steps
4. White Nights
5. Bluesnost
6. Tin-Tin-Deo
7. Sad to Say
8. Lester Left Town
9. I've Never Been in Love Before
10. 'Round Midnight
11. One by One
12. Django
13. Vova-Nova
14. I Mean You