欲しいものが、欲しいね。

植草甚一さんほど尊敬すべき人物はいないなァ。まねてもなれる存在ではないよね。

Workin

The Miles Davis Quintet(マイルス・デイビスクインテット

「Workin」

 マイルズの最高のバラードと、ガーランドの最高のブルースが楽しめます!

Workin' With the Miles Davis Quintet

Workin' With the Miles Davis Quintet

 

プレスティッジのマラソン・セッションの一つ。「ワーキン」は4部作の中で派手さはないが、ジャズの魅力を十二分に伝えるアルバムです。M1「It Never Entered My Mind」はレッド・ガーランドの美しいイントロに続いて、マイルスの絶妙なミュート・ソロが聴こえます。「卵の殻の上を歩くプレイ」と形容された、マイルス特有のデリケートな演奏です。ハーモン・ミュートを効果的に使った演奏は、静のマイルスでありコルトレーンのうねるような動的ソロが印象的です。

 

50年代のマイルスを代表するオリジナルM2「Four」は、一転して力強く演奏されている。 デイヴ・ブルーベックの人気曲M3「 In Your Own Sweet Way」は、再びミュート・プレイが冴える。マイルスのリズム隊は、鉄壁を誇った往年のベイシー楽団のリズム・セクションにならって、オール・アメリカン・リズム・セクションと呼ばれた。M6「Ahmad's Blues」はマイルスとコルトレーンが抜け、そのオール・アメリカン・リズム・セクションによるトリオ演奏である。マイルスのマラソン・セッションは、1回目が56年5月で2回目が同年10月。その5か月の間に急成長したのが、当時伸びざかりだったジョン・コルトレーン。本作の録音は5月が中心で、M7「Half Nelson」だけが10月に録音されたため、M7ではコルトレーンの急成長ぶりをしっかりと確認できる。