正規版購入と違法ダウンロードを巡る記事です。出典はGIGAZINEです。統計データが気になります。
海賊版の音楽を違法ダウンロードするユーザーの方が音楽により多くお金を使っていることが判明 - GIGAZINE
Money ($) spent on CDs and paid downloads
the study finds that the average music buyer (pirates included) spend an average of $45 per year, compared to $61 for the subgroup of pirating music buyers. Extra data which MusicWatch kindly shared shows that non-pirates spent just $36 on average.
「違法ダウンロードを行う人ほど、音楽にお金を多く落とす傾向にある」という不思議な結論が導かれるわけですが、これはすなわち「違法ダウンロード経験者には音楽好きが多く、お金を出して買ったコンテンツの補完の役目で違法コンテンツを入手している、もしくはその逆で、違法コンテンツを集めた上で最終的に持っていないものをお金を出して買う」という構図を示すものとも考えられるとのこと。
つまり、これまでは「音楽業界を破壊する」と思われていた人ほど音楽に多くお金を落とす傾向にある、という不思議な結論が導き出されているというわけです。これはもちろん違法なダウンロードを擁護するものにはなり得ないものですが、従来の認識を大きく覆すこの事実は、これからの音楽業界の収益性を考える上で考えなければならない大きなヒントになるのかもしれません。
コンテンツホルダーは目先の不利益に敏感です。不利益をもたらすように見える事象に対しては深く考えることなしに対処しようとします(社員はお客の方ではなく経営の方に顔を向けています)。愛好家は聴きたいものが聴きたいし、見た意味のが見たい。知りたいものが知りたいのです。「本当の敵はそっちじゃないだろ、それは味方だろ問題と名付けたい」佐々木俊尚氏のツイートは的を得ています。
まあそうだろうなあー。いっとき問題になってた書籍自炊する人が本好きなのと同じ。本当の敵はそっちじゃないだろ、それは味方だろ問題と名づけたい。/海賊版の音楽を違法ダウンロードするユーザーの方が音楽により多くお金を使っていることが判明 https://t.co/RNtUKshxFf
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) 2016年3月11日